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ALWAYS 三丁目の夕日’64×クレッセント

今もっとも見たい映画No.1 大ヒット映画のシリーズ三作目


「ALWAYS 三丁目の夕日」(2005年11月5日公開)、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」(2007年11月3日公開)の続編で今年1月21日より公開されているのが「ALWAYS 三丁目の夕日’64」だ。同シリーズは山崎貴監督の代表作でもあり、2010年12月1日公開の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」に続く監督第7作目。シリーズ三作目の今作品は前作の5年後が舞台。東京オリンピックで湧く1964年の高度経済成長期の中での人間ドラマを描いている。前二作との技術的な大きな違いは3D作品ということ。この話題作の制作にあたってクレッセントの「CityEngine」と「4DViews」がいかに使われたのか、株式会社白組で山崎監督の下主要スタッフとして携わったディレクター・シニアコンピュータグラフィックアーティストの高橋正紀氏とビジュアルエフェクトディレクターの渋谷紀世子氏に聞いた。

 
「ALWAYS 三丁目の夕日’64」の制作スタッフの方々

渋谷紀世子氏 高橋正紀氏

自動だけど狙えるソフト「CityEngine」


「街の空撮俯瞰映像のカットが早い段階からかなり多く使うことになるだろうという話になっていました。また今作は3DということでLとRの映像を両方成立させつつ街を構成させていくためのツールは限られていましたね」(渋谷氏)。「当時の都市計画の資料を元に作るだけでなく、演出上その作った映像にフレキシブルに監督の要望に応えて修正できたりしたかったんですね。そうした修正をしようとすると(CityEngineを使わなければ)ほぼやり直しになっていたんです。街はランダムな様で計画性があるので、パーティクルの乱数で置いたデータとは微妙に異なることもあるんです」(高橋氏)。「道の幅だけでなく高低、東京の都市部は特に山あり谷ありの部分も多くそうしたところへもCityEngineで再現できました」(渋谷氏)。「(もしCityEngineがなかったら)当時の街の資料を集めても結局“高低”までわからず、クリエイターの想像で画作りせざるをえなくなる。カメラが動かないんであれば画として作っていってもいいんですが、いろいろな角度からリアリティのある街並みを再現するには判断に迷ってしまうんです」(高橋氏)。「街を構成するということだけなら(CityEngineと)同じような景観制作ソフトウェアはあるんですが、フレキシブルにCGの中でカメラワークで動かしていき、しかも(今回は3Dなので)LRで二つ分計算していかなければならないわけです。そうした制作となるとCityEngineしかなかったと思います」(渋谷氏)。「自動だけど狙えるソフトなんです。導入した最大の理由はそこで、なんとなく街並みが作れるというのではなく、道路の位置とか建物のランダム性とか自分たちでコントロールしたいんですね。(CityEngineは)自動では建ててくれるけど実際は下に引く図面を自分で確認しながらリアルタイムに作れてしまう。そうした自動なところと手動でカスタマイズできるバランスがとてもいいソフトなんです」(高橋氏)。


CityEngineで作られた街並みの様子

遠景をCityEngineで作成

4DViewsで作られたデジタルエキストラ

ニーズにぴったりあった「4DViews」


「エキストラの映像のクオリティをこれまでより数段あげたいということで苦戦していたんです。それまでは普通にViconでモーションキャプチャーとるつもりでいたんです。ある日、めざましテレビさんのオープニングの合成映像を監督の山崎が観て“これはいい!何で作ったの?となり4DViewsでとわかったんですね。それで関わるスタッフ殆どでクレッセントさんに見学に行ったんです。エキストラ全体の動きだけでなく、エキストラ一人一人が本来発生させている本当に微細な色の動きなどの”ゆらぎ“を忠実に表現できる。それが実際に撮影されたカメラからのデータをコントロールできる、そのクオリティが4DViewsの強みだと思います。カメラワークが決まっていて実写で撮影するなら、モーションコントロールカメラで実際に複数の人々を何回も撮影するっていう手もありますが、今回は3DでLR同時に撮らなければならず、まさしくどうにかしなければいけなかったんです」(渋谷氏)。「実写で撮った映像のクオリティにCGで迫るというのはコストがすごくかかる。実写は衣装や照明などコストがかかりそうだが、撮ってしまった画のクオリティに関するコストパフォーマンスはやはり実写にCGはかなわない。撮る前の準備にかかるだけで出てきた映像に合成かけても実写は実写なんですよね。ところが何もないところにCGでやろうとすると画面上で米粒ほどの人の動きでもそういうデータがものすごいデータ量になってしまう。それが実写で撮影するまでは大変であっても4DViewsで撮ってしまえば、出てくる映像のクオリティに関しては実写通り。そこが4DViewsの素晴らしいところですね」(高橋氏)。「今回のニーズにぴったりあってました。4DViewsを使用したカットは全編で30カットにも及びます」(渋谷氏)。

 
(C)2012『ALWAYS 三丁目の夕日'64』製作委員会

「ALWAYS 三丁目の夕日'64」

2012年1月21日(土)全国東宝系ロードショー

ストーリー
物語の舞台は前作のラストから約5年後の昭和39年、東京オリンピックの年。戦後19年目にして見事な復興を遂げ、オリンピックの開催国となった日本は、高度経済成長の真っただ中にあり、活気にあふれていた…。笑いあり、涙ありの心温まる物語が、オリンピックの熱気に包まれた三丁目の町でつづられていく。

● この記事、会社情報は2012年1月の取材構成を基に構成されています。その後変更となっている場合もございますのでご了承下さい。 ● 記載された会社および製品名は、各社の登録商標または商標です。